取材・文・撮影 / 舘 幸子
お肉本来の旨みを堪能!
キビまる豚の安心安全なソーセージ
パリッとジューシーでお肉の旨味がしっかりと味わえる「キビまる豚」のソーセージは、老若男女問わず大人気の商品です。
そんな誰からも愛されるソーセージの製造・販売を手がけるのは、株式会社福まる農場。
「命を預かる」をテーマに
飼育から加工・販売まで
一貫して手がける
沖縄県糸満市にある養豚場で約3,000頭の豚を飼育し、八重瀬町の加工場で精肉店に卸すための解体作業や、ソーセージやハム、ベーコンなどの加工品を製造します。飼育から加工・販売まで一貫して手がけることが出来るのは、生産者ならでは。「命を預かる」をテーマに日々取り組まれています。
上質な和牛のように細かいサシが入った肉質、あっさりとしながら旨味とコク、甘みが感じられるキビまる豚。“豚肉の味は食べたもので決まる”そうで、福まる農場では八重瀬町の紅芋、沖縄古来から生育する薬草、サトウキビの糖蜜を独自にブレンドした飼料を豚に与えています。
養豚場は衛生管理を徹底。病原菌を近づけない手法を取り入れることで抗生物質などを使用することなく、健康で元気な豚に育ちます。
チルド肉を使うことで
旨味を逃がさずジューシーに
今回私は、ソーセージの加工日に加工場にお邪魔させていただきました。
お肉は冷凍せず、チルド肉のみを使用。「チルド肉のみを使っているところは全国でも珍しいと思います。冷凍すると、解凍するときにドリップ(肉汁)と一緒に旨味成分が逃げてしまいますから」と話すのは、企画部の部長で現場統括責任者の崎原 秀俊(さきはら ひでとし)さんです。
ソーセージ作りに使う部位は、グーヤヌジー(ウデ肉)。固いスジや臭みの原因にもなってしまう内出血の部分を手際よく、でも丁寧に取り除いていく作業は、室温13度のカット室で進められていきます。
カット後はローラーコンベアで加工室へ移し、その後二次加工室でソーセージを製造。
ソーセージは子どもからご年配の方まで楽しめるプレーン味、程よい燻製の香りが鼻を抜けるスモーク味、後を引く辛さが魅力のチョリソーなどがあります。
実は食品衛生管理者を取得したばかりの崎原さん。「資格を活かして、今後は低温調理(真空調理)品や常温で保存することが可能なレトルトパウチ食品にも挑戦していきたい」と次の目標を教えてくださいました。
また、キビまる豚と県産品を活用した新商品開発にも取り組まれているとのこと。
メイドイン沖縄のおいしい新商品の完成が、今から楽しみで仕方がありません。
老若男女楽しめる
メイドイン沖縄のおいしさを
味わってみませんか?
プロフィール
崎原 秀俊Hidetoshi Sakihara
所在地 / 沖縄県島尻郡南風原町宮平585番地
https://www.kibimaruton.com/